皆さんの日頃の叱り方は、コントロールする叱り方になっていませんか。「コントロールする叱り方」って、何のこと?さっぱり分からないという人も多いと思います。今回は「コントロールする叱り方」とその反対と言える、お子さんに「考えさせる叱り方」を比較し、「コントロールする叱り方」のデメリットをお伝えします。
「コントロールする叱り方」と聞いて何をイメージしますか。何をコントロールするかというと、お子さんのことです。叱るのだからお子さんを「○○しなさい」と指示したり、「○○すべき 」と教えてあげるのが当然と思うかも知れません。
「コントロールする叱り方」の子どもにとってメリットは、ストレートで分かりやすく、自分の行動の直すべき点がシンプルに伝わることです。親の指示に従っていれば間違いや失敗がなく、子どもにとって安全確実であること。つまり、コントロールされていて、その指示から外れなければ、親から叱られる可能性がないと言うことです。また、親の指示を聞いているだけなので、考えたり、難しい判断する必要がないので、楽で、省エネができます。面倒くさがり屋で楽や楽しいことを好むという脳の性質とも合致します。
逆に「コントロールする叱り方」の子どもにとってデメリットは、次のようなことがあります。
指示に従っているだけなので、面白みが感じられず、つまらないこと。
同じケースの時は大丈夫でも、違うケースの時は自分で応用できず判断しづらいこと。
自分で考えても親からダメ出しが出たりするので、思考停止習慣、つまり考えない習慣が身についてしまうことです。脳が寝ているのと同じです。長期になれば、筋力が衰えるのと同じで脳の力も落ちてしまいます。
以上が「コントロールする叱り方」の子どもにとってデメリットです。
次回は反対の子育てで目指すべき「考えさせる叱り方」のメリットデメリットをお伝えいたします。